実証その1
土地管理のIoTセンシング技術の確立に向けて、特に梨の生育等に影響する土壌の物理性(通気性、保水性)把握のための土壌水分量および、土壌の化学性(EC(無機能窒素))を恒常的にモニタリングすることにより、熟練技術の見える化を実施し、適期施肥や圃場の土壌環境改善により、品質向上、収量増に寄与する技術を確立する。(土づくりのスマート化)
実証その2
生産者の梨園の位置・地形・気象環境において病害虫発生予察を行うことで、気象条件による防除判断の高度化を支援する。生産者の梨園を含むメッシュにおける農業気象データと梨園に設置する簡易気象計IoTセンサによる実測気象データを、病害虫予察モデルへの適用するシステムを確立する。園芸試験場での予察と遜色ないレベルでの信頼性、継続性、そして品質管理の確保が課題である。(防除体系のスマート化)
実証その3
屋外監視計測のスマート化として、果樹園に土壌・気象環境や動植物のモニタリング・監視等を行う。自動取集するデータを科学的なデータ分析へ利活用できることを実証する。(スマート機器導入)屋外監視計測のスマート化として、果樹園に土壌・気象環境や動植物のモニタリング・監視等を行う。自動取集するデータを科学的なデータ分析へ利活用できることを実証する。(スマート機器導入)
実証その4
除草作業のスマート化として、自走機能を搭載した農機具(自動芝刈り機)を導入することにより、作業の効率・軽減化と人件費削減を図る。(スマート機器導入)
実証その5
技術伝承のスマート化として、スマートグラスを導入し、熟練技術の見える化と後継者を含む新規就農者へのスムーズな栽培技術の伝承を行う。(技術伝承)
実証その6
営農管理システムを導入し、営農実績、作物の生育状況、並びに気象や土壌等の各種農業データを一元的に収集・蓄積することで見える化と、年次計画、日々の作業計画との差異のすり合わせを随時行い、営農管理スキルを向上させる。さらに、営農管理システムに経営計画シミュレーションを導入・改善し、目指す農業所得の実現に向けた農業経営計画を生産者自ら策定できるよう支援する。(営農管理スマート化)
生産者の営農管理システムの導入を推進するため、梨栽培に関する基礎データの標準化とデジタル経営指標データベースの整備を行い、地域の梨生産者が利用できるようデジタル経営指標データの提供を行う(生産者営農支援のスマート化)